雑用について

神は細部に宿るという言葉があります。道路からパっと見ただけではわからないけど
そこで作業する人にとっては気になるアレコレ を気持ち良く仕上げる為の雑用をご紹介します

付帯塗装物の「鼻隠し板」の塗装を行いたいのですが

軒先の雨樋と、その下にある鼻隠し板

雨樋と鼻隠し板との隙間が狭く 奥まで きちんと塗れない状況というのが最近の住宅では ほとんどです。

雨樋と鼻隠し板の間が狭く、奥まで塗りにくい箇所

この場合 届く部分まで塗る というのが 一般的な方法です。↓は以前ハウスメーカーに塗替えを依頼されて 
2回目の塗替えに私が伺った 時の写真です。 点線から上は未塗布のままです。

雨樋の裏で前回塗装されなかった鼻隠し板上部を点線で示した写真

当方の場合 どうにもこれが気持ち悪いので 軒樋を取り外す事が多いです

軒樋を手前に外し、鼻隠し板の全面を露出させた状態

雨樋がなくなった状態です

軒樋を取り外し、鼻隠し板と取付金具が見える軒先

こうする事で 鼻隠し板の アレコレの作業が容易に確実に行えます。
板の清掃や ケレン

軒樋を外した鼻隠し板の表面を清掃・ケレンする様子

屋根下地合版の延長(広小舞)は 年数が経過すると湿気により表層がめくれてしまいます。
そのままにすると雨樋を詰まらせる原因になったりするので これを除去したり

軒先でめくれた広小舞の表層を指で示した写真

屋根先端部の細長いトタン「唐草」のケレン(目荒し)~塗り

屋根先端の唐草を研磨し、ケレン済み部分と既存部分を示した写真

鼻隠し板繋ぎ目のシーリングの打ち換え

鼻隠し板の継ぎ目から古いシーリングを取り除く作業

隅々までの塗装 

軒樋を外した鼻隠し板の下塗り部分と既存部分

と 雨樋がついたままだと実行不可能だった作業が 可能になりますが、雨樋のメーカー 型番によって
廃盤品の製品だった場合は 復旧の際の部材が入手できない為 外せない場合もあります。
築年数が30年を超えたお宅の場合は 雨樋そのものも寿命を迎えている時期になりますので
施主様と相談の上 交換をお勧めする場合も多いですが、専門の板金業者からの雨樋交換の見積りは
我々の感覚からするとエライ高い(40万以上)ので 現在では部材費のみ施主様にご負担頂き 当方が交換
という方法を取る事も多くなりました。(13万~17万)位です。*▼角樋の場合

鼻隠し板の前に取り付けられた角型の雨樋

↓はエアコンの化粧配管カバー(スリムダクト)で 大抵のお宅に設置されています。
この施主様宅は この写真の面(北面)は元々白っぽい外壁色でしたが新築後数年で青カビが発生した為
たまたま来た訪問業者に依頼して 「北面のみ」焦げ茶色に塗り直したらしいです             

外壁と同じ焦げ茶色に塗られたエアコンの化粧配管カバー

それから数年して当方が全面塗替えに伺ったのですが 
この配管カバーに対しての処置は おおまかに4種類あって 安く済む方法から順に

①カバーごと外壁と一緒に塗ってしまう
②カバーに外壁の塗料がつかないように養生して外壁塗装
③カバーは取り外し 外壁塗装後 復旧
④カバーは取り外し 外壁塗装後 カバーも塗装 復旧 もしくは新品交換


①=20% ②=60% ③④=20%位が作業者割合じゃないかと思っています

前回 焦げ茶色に塗り替えた業者さんは①でした。↓
*電気工事屋さん曰く 塗料で癒着して外れなくなるのでカバーを塗るのはやめて欲しいとの事です

外壁と同じ塗料で一緒に塗装された配管カバーの継ぎ目

当たり前ですが外すと 新設時の色が出てきます。この場合 カバーを境に塗料の段差「カタ」が
ついてしまうので 同じ色で塗っても「カタ」は消えません。エアコンを移設する場合は要注意です

配管カバーを外すと現れた、塗り替え前の白いサイディング

後日談ですが、この北面のみの塗替え 足場を組んだ その日に洗浄(1日目)
養生して外壁下塗(2日目)外壁上塗後足場解体で終了(3日目) ゆっくりやっても
1人で3日あれば余裕で終わる仕事だと思うのですが この北面だけで「80万!」というのを聞いて
滅茶苦茶ビックリしました、、、、、、、

↓は違うお宅ですが ここもやはり前回塗装では外しておりませんでした

配管カバーの裏に残っていた新築時の外壁塗装色

カバーだけではなく こういった窓格子も

外壁塗装のために窓格子を取り外す作業

取り外す事で気持ちよく塗装が出来ます

窓格子を取り外し、窓周りの外壁が露出した状態

外さないと少しだけ塗れない所があります

窓格子を外して見えた、窓の下端に残る未塗装部分

このお宅も前回塗装では外さない状態での塗装だったので 余計な部分を汚したりしてます

前回の外壁塗装で窓格子の取付部や窓枠に付いた塗料

こういった配管パイプも同様

配管パイプを外すと現れた外壁の跡と取付金具

配管の取付金具を外した部分に残る外壁の跡とビス穴

こんなのも同じく

外壁に沿って固定された、曲がり部分のある配管

配管を外壁から離し、裏側の汚れと取付跡を露出させた状態

これ以外にも 配線類や郵便ポスト 照明器具などなど 外す事で 
きちんと綺麗に仕上げる事が出来るのですが、取り外して 保管して ビスを新品に交換して
元通りに復旧といった一連の作業は 外壁全面を1回塗る以上に手間を要したりするので
少なからず費用が発生します。 ただ その費用が加算されたからといって外壁塗装の
耐用年数が伸びる訳ではありませんから 無駄なお金と判断される方も居るかと思いますし
けっこう作業者の自己満足の要素も大きい気もする訳ですが、
今 このページに書き記した事を踏まえて 愛着のある自宅ならどうして欲しいか?
お構いなしにオラオラ塗りたくられて構わないのか? 大切に扱ってもらいたいのか?
を基準にお考え頂ければ幸いです。

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